2008年度  美術保育カリキュラム

(川西保育園)

 

 

 

                                                         2008 4  作成:原田  文明

 

4月/17、22 スクラッチ

クレヨンのスクラッチ(引っかき絵)で簡単にできる線描きの作品をつくってみよう。色が変化する面白さと線描きの面白さ楽しさを経験し、絵の具とは違う感じの絵に興味を誘う。

    画用紙、クレヨン、クリアラッカー1本、割り箸、釘、爪楊枝

 

5月/13、20 粘土遊び

比較的、作業(操作)のしやすい油粘土を用いて、平面的な造形とは違った立体遊びを楽しむ。

また、空間的(立体的)な造形に関心をさそい、平面的な絵画の不得手な子どもの興味をも引き出す[スナップ撮影]

  デジタルカメラ、粘土、粘土べラ

 

6月/10、17 点と線の絵

自分がもっている絵の具や筆の基本的な使い方について説明する。

      @絵の具を出すときの注意  A筆を洗うときの注意  Bバケツに水を入れる時の注意

 C筆を使うときの注意  D絵の具を混ぜるときの注意

造形要素の基本となる点と線の絵を描くことで道具に慣れること。

出来上がった作品について子どもたちの特徴=個性を表現の問題と合わせて考えてみる。

 画用紙/八切/2枚、絵の具、パレット、筆

 

7月/8、15 観察画(見たまま)を描こう

自分の好きなものを思い出して描く絵画とは異なり、その場に置いてあるものをできるだけ良く観察して描いてみる。見たままを画用紙いっぱいに大きく描く。

上手、下手、を気にしないで、集中して細かなところまでよく見て描くことで個性と絵について考えてみる。

      鉛筆、画用紙四ツ切、絵の具、クレヨン(キャベツ、やかん、ペットボトル、消火器)

8月/5、19 合作(町などを描く)

みんなで一つのものをつくるということを絵画で取り組む。そして協力することの理解と物理的に大きな作品を作ることでこれまでと違った体験をする。また、活発なコミュニケーションの場をつくる。

 

    絵の具、クレヨン、大画用紙 10 枚

 

 

9月/なし

 

10月/14、21 コラージュ

自分の描いた絵の空間と雑誌から切り取った写真の空間を合成してみる。そして、出来上がった不思議な絵の面白さについてみんなで一緒に考える。

 

■ はさみ、のり、画用紙4つ切り、雑誌、カタログ、グラビアなど

 

 

11月/4、11、18、25 紙版画@(作版) 紙版画A(刷り)

画用紙を切り貼りして紙版画の版をつくる。

原画を考え、版をつくり、刷りあげる、という絵画的要素と工作的要素が重なり合って絵、何枚でも出来ることを理解させ、面白いスタンプ遊びを印象づける。

(ひまわり組:台紙に、きく組:直接かたちをつくる)

    画用紙、はさみ、のり

 

版画について最後の大切な作業として「刷り」の面白さ、難しさについて学ぶ。

失敗をしながらでもきれいに刷るコツをつかみ、面白いスタンプ遊びを楽しむ。

    版画インク、バレン、版画ローラー、古新聞

 

 

12月/9、16 円盤ロケット    

      厚紙を円盤状に切ったものに模様を描いて飛ばしてみよう。

遊びに役立つおもちゃのような作品をつくることで自信をつけ作品づくりを身近に感じてもらう。

    輪ゴム、はさみ、カッター、段ボール板、定規     

1月/13、20 ビニール画

昨年のビニール凧に変えて、今度はキラキラ光るビニール画をつくってみよう。

これまでに描いてきた絵の具やクレヨンの絵とは違うデザイン的な制作を楽しみ自信をつける。

 

    2.5mmのベニヤ板(3×6で10枚取れるくらいの大きさ)、クッキングホイル4本、油性マジックセット、透明ビニール(ベニヤ板と同じ大きさ)、両面テープ、ガムテープ

 

2月/なし

 

3月/3、10 紙粘土

これまで油粘土で遊んできた立体的な造形感覚を活かして、今回は保存性のある紙粘土で

つくる。

卒園の思い出になるような恰好いい作品をつくって自信をつける。

 

    紙粘土、粘土ベラ、竹串、爪楊枝、アルミ針金、クリップ